アメリカで逮捕?された話 ~How to prevent committing a crime~
Sotaです。
今日は僕が実際にアメリカで体験した
「法に触れる行為」
について、その手続きの順序や対応をその当時の状況を踏まえながら
お話していきたいと思います。
[目次:contents]
の3つを主に紹介していきます。
アメリカの法に触れる行為(犯罪)とは?
アメリカの法制度自体はここで解説するには情報が多すぎるので、今回は刑法(Criminal Law)に限って軽く紹介できたらと思います。
アメリカの刑罰は大きく分けて3つに分かれています。
- Felony ー 犯罪。刑務所(prison)に入る可能性がある。
- Misdemeanor ー軽犯罪。Prisonには入らないが、Jailに入ることがある。
- Infraction ー違反。罰金のみ。
とこのようにレベル分けされているんですね。
また犯罪を犯した者はReasonable Person Testというテストにより
- 行った行為のみの調査(その行為を行った人物ではなく)
- ordinary person(一般人)であれば、その行為を行うか
- 故意に起こした行為であるか
などを調べます。
またこのテストには対象外となる事例がありまして、
- Intoxication - アルコールやドラッグなどで行った行為の記憶がない場合。(しかし故意に摂取した場合は適用できません。)
- Infancy - 成人に満たない、精神的に成熟していない場合。ミズーリ州では18歳以下がこちらの対象になります。
- Insanity - 精神的な能力に欠けている場合。行った行為に対する理解の欠如があった際に適用できます。(過去に医師の診断等を受けていない場合難しい)
これらの3つのうちどれか一つでも適用される場合、行った行為は犯罪でないとされ、捕まることはありません。
以上が本当に軽く紹介したアメリカの刑法についてですが、ここで僕の経験をお話したいと思います。
アメリカで警察のお世話になった話
今からちょうど3年ほど前になります、2016年10月の出来事でした。
当時僕は日本の大学が提供する留学プログラムでミズーリ州の大学にあるESLのクラスに入って、現地でできた友達や日本人の友達と楽しく過ごしていたわけです。
そんなある日の夜のことでした。
メキシコ人の友達に誘われいつものバーへ。
ちょうどその日はHome Comingでバーはそれなりに人がいて賑わっていました。
ちなみにこのバーというのは日本語でいうナイトクラブに近いです(DJがいて、ダンスフロアがあって、もちろんダンスポールなんかもあります。)
当時20歳だった僕はアメリカではお酒を買えない年齢だったんですね。
(アメリカ全土でお酒は21歳から買えるとされている。)
なのでそれを見た僕の友人たちはそろいもそろって僕にお酒を飲ませてくれるのです。
日本では合法、メキシコでも合法、さらにお酒が入っていたため気持ちも大きくなっていたんでしょうね。
いい感じにお酒もまわってきて楽しくなって友人と踊りながら、ふっと差し出されたカップに入ったカクテルを一口、飲んだんです。
そう、後ろに警察官が立っていることも知らずにね。
まるでこの瞬間を待っていたかのように後ろで構えていた警官。
凍り付く友人とダンスフロア。
ものすごい腕の力でがっしり僕の腕をつかみ、外に出ろと言われ押されながら外に。
パトカーまで押しやられて一言、「中に入れ」と言われるがままパトカーに。
そして警官にパスポートの提示を求められ、そこでなにやら無線で僕と僕にお酒をくれた人の情報をやり取りしているようでした。
こういうときってものすごい冷静になるんですね。
警官が言っていた言葉がすごくクリアに入ってきていました。
パトカーの外にいた僕にカクテルくれた子の涙は今でも覚えています。
強制送還されたりするのかなぁ、なんて思いもかなりよぎっていました。
そしたら親にどうやって説明しよう、とか。
ある程度時間がたち警官が戻ってきて、僕にある一枚の紙を渡してきたんですね。
「お前の判決の日はこの日だ。あとお前の名前は地元の新聞に載る」
と言われ、解放されました。
その紙は日本で言う違反切符だったのですが、法の知識が全くなかった当時の僕は
自分は犯罪を犯したと心の底からビビりまくってました。
その後、恐怖で落ち込んでいる僕を見てメキシコ人の友人は
「全然大丈夫、大事になることはないよ」
と言って励ましてくれましたが、その中でも特にサウジアラビア人の友人が
「俺はマリファナで捕まったことはあるが、今もここで楽しくやってる。だから心配するな」
と言ってくれたのは強く印象に残っています。
寮に戻った時、一番最初に行ったのは日本人の友人の部屋でした。
日本にいる誰に相談できるわけでもなく、涙をこらえながら彼に相談しました。
「まあこんな時はタバコ吸うと落ち着くぜ」
と渡された一本の煙草に彼なりの気遣いだったりを感じることができ、相談してよかったな、
とも思いました。
ところで、なぜ僕が未成年だとわかったかといいますと、
バーでは成年と未成年をリストバンドで区別しているんです。
なので、警察官には僕が未成年でお酒を飲んだことは筒抜けだったということです。
そもそもバーに基本的に警察官はいませんが、その週は先に述べたHome Comingで
取り締まり強化していたみたいです。
なんとも自分でもアホだと思います…
そんなこんなで、新聞に僕の名前が載ったタイミングで、ESLの先生に僕が起こした事を伝えまして、僕は大学の規定上強制送還となるかと思われたのですが、その公判の日付が予定していた帰国の日程から1か月ほどしかないこと、僕が起こした行為は”犯罪”ではなく”違反”であることなどから、強制送還されることはありませんでした。
公判の日
いよいよ公判の日がやってきまして、
僕とESLの先生はMaryville Municipal Court(地方裁判所)に行き
判決を受けることとなりました。
僕が起こした行為は
Minor In Possession (通称M.I.P ※ミッションインポッシブルではありません)
意味はそのまま「未成年による(違法な物の)所持」でして、
裁判官のような人に罪状を読み上げられ、そこで罰金を支払うか否かを聞かれました。
僕は’先生に重々「イエスと答えろ」と言われていたので罰金を払うことを選択しましたが、
仮に拒否するようなことになるとどうなるのでしょうか…
ちなみに罰金の額ですが
僕は $300(¥30000強)
程度だったと思います。(うろ覚えですが)
たった一度、しかも一口飲んだだけで30000円以上払うのは間違いなく割に合わないです。
罰金を払ったことによりこの問題は解決、僕のレコードに残ることもないので一安心でした。
いうなればとても高い勉強代だったと感じております。
いや、ポジティブに考えれば、ほかの人が誰もできないようなことを経験できた、とも言えますね。笑 不名誉ではありますが。
以上が僕自身が体験したエピソードでしたが、ここでこう言ったトラブルを避けるため
ティップスを紹介したいと思います。
トラブルに巻き込まれないために
僕の失敗の一番の原因は
”公共の場で未成年飲酒をしてしまった”
ことにあります。
リアルな話、未成年で公共の場で堂々と飲酒をするようなバカは僕ぐらいだと思います。
でもお酒が入ってたほうが楽しいだろうし、と思う人も多いでしょう。
多くの現地の未成年たちは集ってハウスパーティに行きます。
そこで行われるのがPregame(プリゲーム)です。
警察はよっぽどのことがなければ家の中にまで入ってきません。
(私は何度か警察が来た現場に居合わせたことがありますが…)
しかし、トラブルに巻き込まれない一番の方法は
”自分でちゃんと判断し自分の安全は自分で守る”
この一言に尽きます。
面倒なことになりたくなきゃ飲むな!
断る勇気をもってしっかりと断る!
アメリカではお酒に限らず
大麻や薬物も広く蔓延しています。
こういった薬物やアルコールのトラブルを防ぐためにも、断る力と判断能力は身に着けておきましょう。
自分の身は自分で守らないといけませんから。
なにはともあれ、合法に、安心してお酒を飲みながらダンスを踊ったり話したりすることは一つの有用なコミュニケーション力を上げる方法でもあります。
法律は守って、楽しく過ごせるよう自分を制して、安全で充実な生活を過ごしましょう。
まとめ
- アメリカの刑法は罪の種類などによって分けられる、中には除外される方法もある。
- バーなどでは未成年と成年の区別が容易なので飲まないようにする。
- アメリカの警官は優しいけどとても怖い。
- 自分で自分を制する力で、しっかりと拒否する心がけ
- 明るく楽しい留学ライフを!
僕の経験談によるところが多くなってしまいましたが、これを読んで役に立ったと思ったら
ぜひシェアしてくださるととても嬉しいです。
また、ほかの記事も併せて読んでいただけたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
Sota